
私この度、前会長、清水正裕先生の後任としてJACGの会長を仰せつかりました國本洋志と申します。皆様にご挨拶申し上げます。
清水先生は、現在の「RAMPA Therapy」が形作られる以前の「Orthotropic研究会」創生期からのメンバーの一人として三谷先生と共に会の立ち上げにご尽力されてまいりました。
その後「顎顔面口腔育成研究会(JACG)」の2代目会長として三谷先生の後を引き継がれ、発展させて来られました。この4年間の先生のご尽力、ご活躍には心より感謝申しあげます。初代の三谷先生、そして清水先生という素晴らしい先生方の後を継ぐということの不安と責任の重さを痛感しております。
昔から三代目というものは「三代続けば末代続く」「唐草に売家と書く三代目」「名家は三代続かず」等の諺にもありますし、歴史的には鎌倉幕府は三代で没落し、徳川家でさえ三代で直系の血は途絶えました。三代目の立ち位置はその組織がその後継続的に発展してゆくか否かの分岐点のような存在なのだと考えます。
そのような意味で不肖わたくしですが、これからの2年間の責務を全うする所存です。皆様のご支援の程よろしくお願い申し上げます。
清水先生は今後もこの会の監事役として、運営のお目付け役として関わってくださるということで、本当に心強く思っております。
私は大学卒業後、小児歯科学教室に残り、退職後も小児歯科専門医として開業し、よく言えば小児歯科一筋、悪く言えば、小児歯科しか出来ない歯科医師として40数年を過ごして参りました。ただ、この間の時代の変革は大きく、子供たちの取り巻く生活環境も大きく変遷し、その結果、口腔内の状況も一変、少なからず子供たちの全身体や機能も大きく変化し、それは寧ろ悪化してきているということは様々な研究から明らかにな ってきております。
この「RAMPA Therapy」を基礎とした新しい医療技術が、単に歯科口腔領域ばかりでなく、耳鼻科疾患を始めとする周辺医学へ関わり、これらの子供たちに福音をもたらす革新的な医療として進化、発展することを一小児歯科医として期待もし、確信する次第です。
一方、この会はこれまでの先生方の努力もあり、現在、会員数340人という大所帯に発展してきました。大きく発展してきた半面、今後の潤滑な会運営に必要な法的な整備も含めて、様々な課題も山積しております。
これからの2年間、これらの問題の改善も含め、先生方が学び、研究しやすい会になるよう務めて参りますので、重ねて皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。